ピンクのタオル~another story~
俺が玄関から出ようとした時


真鈴が俺のスーツの裾を掴んだ。



「真鈴?」


「あ、ごめんね。」


真鈴はどこか寂しそうなそんな顔をしていた。




「今度またチケットあげるから
応援しに来て?」


「うん。
なんか寂しいな…」



真鈴はそう言った。


俺は真鈴を優しく抱きしめた。



「俺もだよ。
今日絶対に電話するから。」


「うん。待ってるね。」



俺はじゃあなと言って玄関を出た。





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