≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
絵里香はその言葉を耳にすると同時に母親の手に飛び付いた。


もう動かなくなった手だったが、まだ温かかった。



「ママ・・・私・・・これからどうしたらいいの?」



山田も娘の後ろですすり泣いた。




看護士たちが亡くなった患者の後処理をするため、絵里香は母親の手を放した。




その間に、絵里香はまたカバンの中から濃いグリーンの表紙に金色の文字でタイトルが書かれてある本を取り出した。




「0時15分・・・015・・・・015・・・・015・・・・あった・・・」





『エンジェルナンバー015



あなたの囚われている感情や感覚を変えなさい。
それはあなたの向上にとって必要なことです。
考えや感情が否定的である事を超越するようにしてください。
すべては、祈りの応えのためです。』



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