≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
「は?!!ハル・・・?!!どーしたの・・・」


いくらなんでもいきなりすぎる!


ボタンが一つ一つ外れていくと、ハルの鎖骨が見えた。


うそ!下に服着てないワケ?!!


よく見ると、サマーコートの下の足も素足だけが見えており、

スカートなんかをはいている気配もない。



「ヒカル・・・怖がらないで・・・私とヒカルの仲じゃない・・・」



いや・・・怖がってるってゆーか・・・・

まぁ、突然すぎてちょっとコワイかも・・・・


ハルの表情も暗くてよく見えない。


いよいよ、ボタンが全て外され、ハルはコートを両手で開いた。


オレは目を伏せていた。



「ヒカル・・・こっちを見て・・・こっちだよ・・・・」



これ以上、ハルに対してむげに出来ない。

今のハルを傷つけたくない。

そんな想いで、オレの心は満たされた。

オレは覚悟を決めた。

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