≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜

もう、間に合わない!


「オンバサラダルマキリソワカ!浄化っ!!」


オレは何故かヤケクソになって、千手観音の真言を唱えていた。

と、同時に必死でシャツを体で引っ張っていた身体が、フラッと横に倒れた。



「うわっっ!!」


ここでコケたら、やられる!!


しかし、コケる寸前にオレの腕はガシッと、その女に掴まれてしまった。



「ぅわあああああああああーーーーーーーーーーっっっっ」



自分の声と共に、その部屋からオレは違う場所へ移動した。

< 110 / 348 >

この作品をシェア

pagetop