≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
もう、間に合わない!
「オンバサラダルマキリソワカ!浄化っ!!」
オレは何故かヤケクソになって、千手観音の真言を唱えていた。
と、同時に必死でシャツを体で引っ張っていた身体が、フラッと横に倒れた。
「うわっっ!!」
ここでコケたら、やられる!!
しかし、コケる寸前にオレの腕はガシッと、その女に掴まれてしまった。
「ぅわあああああああああーーーーーーーーーーっっっっ」
自分の声と共に、その部屋からオレは違う場所へ移動した。