≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
「うん、うれしい。私・・・早くピカちゃんの役に立ちたいから・・・。

いっつも、助けてもらってばかりだから・・・。」



ニコッと微笑む樹花・・・。


ズキッッときた・・・。




「なに言ってンの!当然でしょ、こんなの!」




胸にはしっかりトゲが刺さったまま、

オレはポーカーフェイスを決め込む。




「有り難う・・・、ピカちゃんはホント優しいね。」



「そんなんじゃないよ・・・」



オレはそれ以上言葉が出なかった。




「それでね、退院したらね・・・」



「うん・・・・」



なんだ・・なにを言われるんだろう・・・・

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