≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
店内の注文場所から一番遠い角っこに、サツキとミユは向かい合って座っていた。


絵里香はコーラを乗せたトレーをテーブルに置き、サツキの隣に座った。



「はい、サツキ!」



絵里香はサツキの重い空気を打破するべく、元気よくサツキにコーラを差し出した。



「ありがと・・・・」



サツキは静かにコーラを受け取ったが、ストローを口に運ぼうとはしなかった。



絵里香とミユは黙ったまま、とりあえずコーラを吸い上げた。




「元気だしなよ、サツキ。」



先に沈黙を破ったのはミユだった。



「そーだよ・・・話してラクになるんなら、聞くから・・・」



絵里香がそう言うと、一点を見つめていたサツキの目から、また涙がこぼれ始めた。



「あ~、ホラ、泣く前にさぁ、もう・・吐き出しちゃいなよ!」



そう言ってミユはティッシュをサツキに差し出した。
が、涙で見えていないようなので、絵里香が代わりにミユから受け取り、サツキに手渡した。




「・・・わたし・・・・もう・・・死にたい・・・・・」




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