≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
絵里香が今日、サツキから聞いた初めての言葉がソレだった。



「えっ・・・えっ・・・消えちゃいたよぉ・・・・」




「お・・・・ 大袈裟だよ~・・・・・・ねぇ・・・」



絵里香はミユに同調を求めた。




「そうだよ・・・死にたいなんて・・・・びっくりする・・・じゃん・・・」




ミユも慌ててフォローした。




「でも・・・なんで・・・そんなコト・・・思うの?!」




絵里香は理由が知りたかった。


サツキが自分の存在を消してしまいたい程の理由とは、何なのか・・・


心配半分、興味も半分だった。




「先輩・・・・わたしのコト・・・・ホンキで好きじゃなかったみたい・・・・」




サツキはなんとか声を絞り出して喋っていた。



絵里香はミユと目を合わせた。
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