≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜

しばらくの沈黙の後、サツキはほんの少し我を取り戻した様子で話した。



「・・・ごめんね、2人とも・・・。今日は私のせいで、テンション下げっぱなしで・・・・」



「なに言ってんの!もう・・・私たちにまで気ィ使うコト無いよ~」



ミユの言葉に絵里香も頷いた。



「2人が居てくれてよかった・・・・」



サツキは2人に一瞬だけ目をやると、うっすらとだけ笑った。



「うん・・・。私たちはいつでもサツキの味方だよ。」



絵里香の言葉にサツキは小さく頷いた。



「ちょうど100日なんだ・・・。先輩に好きって言ってもらって付き合ってから・・・」



サツキはお気に入りのピンクのスケジュール帳を指でなぞってみせた。


先輩と付き合ってからの日々を、サツキがどれだけ大切にしてきたのか、絵里香にも分かった。


スケジュール帳を開いたサツキが、突然『アッ!』という声を出した。


ミユと絵里香はサツキの声に固まって、次の言葉を待った。



「明日・・・英文法100問テストだった・・・・」



サツキの言葉に2人は肩を下ろした。



「もう~・・・突然叫ぶからビックリしたじゃない!今さら驚く事じゃないじゃん。」



ミユはイスにのけぞった。



「あっっ!!」



イスにもたれかかったばかりのミユが今度は叫んだ。



「今度はなに?!」



絵里香は眉をしかめてみせた。
< 127 / 348 >

この作品をシェア

pagetop