≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
しばらくの沈黙の後、サツキはほんの少し我を取り戻した様子で話した。
「・・・ごめんね、2人とも・・・。今日は私のせいで、テンション下げっぱなしで・・・・」
「なに言ってんの!もう・・・私たちにまで気ィ使うコト無いよ~」
ミユの言葉に絵里香も頷いた。
「2人が居てくれてよかった・・・・」
サツキは2人に一瞬だけ目をやると、うっすらとだけ笑った。
「うん・・・。私たちはいつでもサツキの味方だよ。」
絵里香の言葉にサツキは小さく頷いた。
「ちょうど100日なんだ・・・。先輩に好きって言ってもらって付き合ってから・・・」
サツキはお気に入りのピンクのスケジュール帳を指でなぞってみせた。
先輩と付き合ってからの日々を、サツキがどれだけ大切にしてきたのか、絵里香にも分かった。
スケジュール帳を開いたサツキが、突然『アッ!』という声を出した。
ミユと絵里香はサツキの声に固まって、次の言葉を待った。
「明日・・・英文法100問テストだった・・・・」
サツキの言葉に2人は肩を下ろした。
「もう~・・・突然叫ぶからビックリしたじゃない!今さら驚く事じゃないじゃん。」
ミユはイスにのけぞった。
「あっっ!!」
イスにもたれかかったばかりのミユが今度は叫んだ。
「今度はなに?!」
絵里香は眉をしかめてみせた。