≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
「うん・・・。たまたまね、学校の図書室にあったから・・・」



「へぇ~借りたんだ。・・・でも、貸し出しカードとか番号とかないね、この本。」



ミユが本を手に取り、様々な角度から眺めていた。



「うん・・・。だから私学校の本じゃなくて、誰かの忘れ物だと思ったから、図書室の先生に忘れ物って、届けようとしたら・・・たまたま・・・・」




「・・・たまたま・・・?」



「落とし主の人に会って・・・それで・・・もういらないから図書室に寄付しようと思ってたって言われて・・・でも・・・表紙がキレイだったから勿体ないって言ったら・・・」



「ふんふん・・・その人がエリーにくれたワケね!」



結末を語ったのはミユだった。



「うん・・・」



「それ、男子でしょ!」



サツキが絵里香を横目で見た。



「えっ、うん・・そうだけど・・・でも、1年も前の事だし、それ以来会ってないし・・・」



「ほんと~?中学の時のなんだ!・・でも、なんか隠してない?怪しい~!!」



ミユからもつっこまれ、絵里香はタジタジになりながらも否定した。



「なんにも隠してないって~、もぉ~・・・からかわないでよ。」



そう言いつつ、絵里香の1年前の記憶は未だ鮮明に絵里香の中に残っていた。












「エンジェル・・・ナンバー・・・・?!」

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