≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
高校受験ということもあり、絵里香は図書室によく足を運んでいた。
絵里香が決まって座る窓側の机の上に、美しい深緑の本が置いてあった。
絵里香は、金の文字で書かれたその文字を読み、その本の美しさに見とれた。
「へぇ~こんな本も置いてあるんだ・・・」
その本に興味を持った絵里香は、本を手に取り、貸し出し中のモノかどうか裏表紙を開いて確かめた。
が、貸し出しカードや図書番号がその本には無かった。
絵里香は慌てて本を置いた。
ヤバ、これ私物だ!勝手に触っちゃった・・!
絵里香は辺りをキョロキョロ見回し、今の自分の行動が誰かに見られていないか確認した。
しかし、その日の図書室はいつもより一層静まりかえっていた。
珍しく、絵里香の居る場所にはまだ誰も来ていなかった。
「忘れものかなぁ・・・・」
絵里香はその本を少しだけ横にずらし、いつものお気に入りの席に座った。
受験勉強を始めるが、本の事が気になり、ペンシルの動きを止めた。
「先に図書室の先生のところに持っていってあげとこうかな・・・。
でも、やっぱり思い出してすぐ取りに来るかもしれないし・・・。
・・そうだ、名前とか書いてないかな・・・。」
絵里香は独り言をぶつぶつ言いながら、もう一度硬い本を手に取った。
そして、パラパラとめくってみたがやはり名前が書かれている様子は無かった。
「無いなぁ~・・・」
しかし、絵里香は本をめくるたびに、その本に書かれてある内容に惹かれていった。
絵里香の大好きな世界がそこには満ち溢れていた。
神
光
守護
祈り
天使
絵里香が決まって座る窓側の机の上に、美しい深緑の本が置いてあった。
絵里香は、金の文字で書かれたその文字を読み、その本の美しさに見とれた。
「へぇ~こんな本も置いてあるんだ・・・」
その本に興味を持った絵里香は、本を手に取り、貸し出し中のモノかどうか裏表紙を開いて確かめた。
が、貸し出しカードや図書番号がその本には無かった。
絵里香は慌てて本を置いた。
ヤバ、これ私物だ!勝手に触っちゃった・・!
絵里香は辺りをキョロキョロ見回し、今の自分の行動が誰かに見られていないか確認した。
しかし、その日の図書室はいつもより一層静まりかえっていた。
珍しく、絵里香の居る場所にはまだ誰も来ていなかった。
「忘れものかなぁ・・・・」
絵里香はその本を少しだけ横にずらし、いつものお気に入りの席に座った。
受験勉強を始めるが、本の事が気になり、ペンシルの動きを止めた。
「先に図書室の先生のところに持っていってあげとこうかな・・・。
でも、やっぱり思い出してすぐ取りに来るかもしれないし・・・。
・・そうだ、名前とか書いてないかな・・・。」
絵里香は独り言をぶつぶつ言いながら、もう一度硬い本を手に取った。
そして、パラパラとめくってみたがやはり名前が書かれている様子は無かった。
「無いなぁ~・・・」
しかし、絵里香は本をめくるたびに、その本に書かれてある内容に惹かれていった。
絵里香の大好きな世界がそこには満ち溢れていた。
神
光
守護
祈り
天使