≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
どの言葉を取っても、絵里香を魅了する言葉ばかりだった。
「へぇ~・・・へぇ~・・・そーなんだ・・・へぇ~・・・」
絵里香は時間も忘れ、相変わらず独り言を言いながら、本を読み進めていった。
「クスクス・・・」
絵里香の後ろで誰かが小さく笑っただけだったが、絵里香はとても驚いて本を床に落としてしまった。
----バサッッ
絵里香は慌てて振り返ると、そこには金色の髪にブルーの瞳をした男の子が私服で立っていた。
年の頃は絵里香と同じくらいだと絵里香は思った。
突然現れた外国人に、絵里香はかなり躊躇した。
本当ならば、『なに?』と訊きたいところなのだが、相手が外国人となると、それを英語で言うべきなのか、迷っていた。
完全に固まっている絵里香の方に、その外国人は近づいてきた。
金髪の男子がニコニコしているので、絵里香もつられて日本人スマイルをやってみせた。
ただし、顔半分ひきつりながらではあったが。
金髪男子は、絵里香の前まで来て立ち止まると、フッとしゃがみ床に落ちた本を拾い上げた。
「この本気に入った?」
本を持って立ち上がると、男の子は絵里香にそう話しかけた。
絵里香は金髪男子の発する言葉が、日本語であった事に安心し、フッと肩の力をゆるめた。
「そ・・・それ・・・あなたの?」
「うん、そうだよ。」
男の子は優しい笑顔で答えた。
「ごめんなさい、私・・・忘れ物だと思って・・・勝手にさわって・・・・」
「へぇ~・・・へぇ~・・・そーなんだ・・・へぇ~・・・」
絵里香は時間も忘れ、相変わらず独り言を言いながら、本を読み進めていった。
「クスクス・・・」
絵里香の後ろで誰かが小さく笑っただけだったが、絵里香はとても驚いて本を床に落としてしまった。
----バサッッ
絵里香は慌てて振り返ると、そこには金色の髪にブルーの瞳をした男の子が私服で立っていた。
年の頃は絵里香と同じくらいだと絵里香は思った。
突然現れた外国人に、絵里香はかなり躊躇した。
本当ならば、『なに?』と訊きたいところなのだが、相手が外国人となると、それを英語で言うべきなのか、迷っていた。
完全に固まっている絵里香の方に、その外国人は近づいてきた。
金髪の男子がニコニコしているので、絵里香もつられて日本人スマイルをやってみせた。
ただし、顔半分ひきつりながらではあったが。
金髪男子は、絵里香の前まで来て立ち止まると、フッとしゃがみ床に落ちた本を拾い上げた。
「この本気に入った?」
本を持って立ち上がると、男の子は絵里香にそう話しかけた。
絵里香は金髪男子の発する言葉が、日本語であった事に安心し、フッと肩の力をゆるめた。
「そ・・・それ・・・あなたの?」
「うん、そうだよ。」
男の子は優しい笑顔で答えた。
「ごめんなさい、私・・・忘れ物だと思って・・・勝手にさわって・・・・」