≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
「いいんだ、気にしないで。ちょうど、この図書室に寄付しようと思っていたところだから。」
「その本?!」
「うん、そうだよ。」
「えっ、そんなに綺麗なのに勿体ないよ!」
「どうして?」
「だって・・・雑に扱う人・・・結構多いよ・・・」
「そうなの?」
「そうだよ。ここに置いてある本みたいにボロボロになったら勿体ないよ、手垢もついて黒ずんじゃうよ。」
絵里香は自分でも分からなかったが、必死にその本をフォローしていた。
「へぇ~・・・・キミ優しいんだね。」
絵里香はドキッとした。
男の子の甘いマスクも絵里香の好みではあったが、日本の男の子のように乱暴な口調ではなく、初対面である自分の事を、その様に紳士的に言われたのは初めてだったのだ。
ドキドキドキ・・・
高鳴る胸の中、絵里香は言葉を探した。
「でも・・・どうしてアナタはこんな所に居るの?留学生?」
絵里香は自分でも顔が赤くなっているのが分かった。
その照れ隠しの為、男の子から顔をそらし、クルッと体勢を変え勉強ノートに向かった。
正確には向かうフリをした。
「ボク?留学生に見えるの?」
「フツーそうなんじゃない?それとも日本で育った外国人とか?」
「その本?!」
「うん、そうだよ。」
「えっ、そんなに綺麗なのに勿体ないよ!」
「どうして?」
「だって・・・雑に扱う人・・・結構多いよ・・・」
「そうなの?」
「そうだよ。ここに置いてある本みたいにボロボロになったら勿体ないよ、手垢もついて黒ずんじゃうよ。」
絵里香は自分でも分からなかったが、必死にその本をフォローしていた。
「へぇ~・・・・キミ優しいんだね。」
絵里香はドキッとした。
男の子の甘いマスクも絵里香の好みではあったが、日本の男の子のように乱暴な口調ではなく、初対面である自分の事を、その様に紳士的に言われたのは初めてだったのだ。
ドキドキドキ・・・
高鳴る胸の中、絵里香は言葉を探した。
「でも・・・どうしてアナタはこんな所に居るの?留学生?」
絵里香は自分でも顔が赤くなっているのが分かった。
その照れ隠しの為、男の子から顔をそらし、クルッと体勢を変え勉強ノートに向かった。
正確には向かうフリをした。
「ボク?留学生に見えるの?」
「フツーそうなんじゃない?それとも日本で育った外国人とか?」