≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜

「そんな事したら、もっと具合悪くなりそうだよ・・・・」



絵里香は携帯を開いた。



「僕は嘘をつかない。信じてごらん。

きっと、希望の光の中にキミは居るんだって事が分かるよ。」



そう言い終えると、男の子は部屋を出た。



「待って!!」



『どうやって帰るの?』


そう尋ねるつもりだった。


それは同時にどうやって入ったの?


という意味も含まれていたのだが、やはり先日同様、彼の後を追っても、

もう次の瞬間には男の子の姿はなかった。



『本当に・・・天使・・・・だったりして・・・・』



絵里香は半信半疑ではありながらも、男の子の言った事を試してみることにした。

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