≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
「食べ物を盗んだのさ。この女性には子供がいてね、
貧しくて、ずっと子供に何も食べさせてあげる事が出来なくて、
子供のお腹を満たしてあげたくて、追いつめられて盗んだんだ。」
「食べ物くらいで石を投げつけるの?」
「そう考えるのは先進国独特さ。
途上国は、盗まれた方も、生きるか死ぬかの大事な問題だ。
まして、時代ははるか昔・・・」
「そうなんだ・・・」
絵里香は絵を再び見つめた。
「・・・でも、・・・でも、
この女の人そんなに悪いのなら、
どうしてキリストはかばってるの?」
金髪の天使ナイジェルはフッと微笑んだ
「彼はこう言ったのさ。
『今までに一度も罪を犯した事の無い者だけが、この女に石を投げていい』
・・・とね。」
「私・・・投げられないな・・・」
絵里香は呟いた。
貧しくて、ずっと子供に何も食べさせてあげる事が出来なくて、
子供のお腹を満たしてあげたくて、追いつめられて盗んだんだ。」
「食べ物くらいで石を投げつけるの?」
「そう考えるのは先進国独特さ。
途上国は、盗まれた方も、生きるか死ぬかの大事な問題だ。
まして、時代ははるか昔・・・」
「そうなんだ・・・」
絵里香は絵を再び見つめた。
「・・・でも、・・・でも、
この女の人そんなに悪いのなら、
どうしてキリストはかばってるの?」
金髪の天使ナイジェルはフッと微笑んだ
「彼はこう言ったのさ。
『今までに一度も罪を犯した事の無い者だけが、この女に石を投げていい』
・・・とね。」
「私・・・投げられないな・・・」
絵里香は呟いた。