≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
酒見は黙って一礼すると、そのままクルッと山田たちに背を向け、
病院を出た。
「絵里香・・・パパは、先生の所へ行って、もう一度ママの容態を聞いてくるから、
ここで待っていなさい。」
山田は、絵里香を集中治療室の前に置いてある長イスに座らせると、
絵里香の側を離れた。
「大丈夫。僕が側にいるから。
キミはやるべき事をやればいいんだ。」
人気が無くなると、ナイジェルはすぐに現れた。
絵里香は、床の一点を、ただ見つめていた。
「私が出来る事って・・・なに?
環境とか、役に立つとか・・・
一体、ママとどう関係があるの?
こんなに辛いのに・・・
私に何をしろというの?」
「絵里香・・・キミのママと、
僕の言う事が無関係であれば、
今、僕は何も言わず、
きっとキミの肩を抱いて、
なぐさめてあげているよ。
もしくは、神に直接お願いして、
キミのママを助けてもらえるよう、
計らっているよ。
でも、それではキミのママが助からないと
分かっているから、
唯一僕に出来る事を、僕はしているだけなんだ。
僕だって辛いよ・・・。本当はね。
でも、キミでなきゃいけないんだ。
分かるよね・・。」
絵里香は、うつむいたまま黙っていた。
間もなく、山田は戻ってきた。
病院を出た。
「絵里香・・・パパは、先生の所へ行って、もう一度ママの容態を聞いてくるから、
ここで待っていなさい。」
山田は、絵里香を集中治療室の前に置いてある長イスに座らせると、
絵里香の側を離れた。
「大丈夫。僕が側にいるから。
キミはやるべき事をやればいいんだ。」
人気が無くなると、ナイジェルはすぐに現れた。
絵里香は、床の一点を、ただ見つめていた。
「私が出来る事って・・・なに?
環境とか、役に立つとか・・・
一体、ママとどう関係があるの?
こんなに辛いのに・・・
私に何をしろというの?」
「絵里香・・・キミのママと、
僕の言う事が無関係であれば、
今、僕は何も言わず、
きっとキミの肩を抱いて、
なぐさめてあげているよ。
もしくは、神に直接お願いして、
キミのママを助けてもらえるよう、
計らっているよ。
でも、それではキミのママが助からないと
分かっているから、
唯一僕に出来る事を、僕はしているだけなんだ。
僕だって辛いよ・・・。本当はね。
でも、キミでなきゃいけないんだ。
分かるよね・・。」
絵里香は、うつむいたまま黙っていた。
間もなく、山田は戻ってきた。