≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
「絵里香・・・今だから、一つ助言をしておくよ。

最近、エンジェルナンバーの本を開かないね。

キミにとって大切なメッセージが詰まっているんだ。

同じ数字が重なって、キミに入ってきた時は必ず見るんだ。いいね。」



「うん・・・」



絵里香は、受験も終わり、母の幸せそうな姿を夢で見たことで、

気持ちに余裕が出来、素直になっていた。




「それから、ご褒美なんかじゃないよ。」



「えっ?」



「あの夢は、別にキミたちが頑張っているから見せたわけじゃない。

むしろその逆だよ。キミは今まで受験に追われていた。」



「だから、受験がんばって合格したじゃない!?」



天使はフッと笑った。



「それは自分の事だろう?勉強して合格するなんて、当たり前のことさ。

だって、それは自分のためなんだからね。」



「当たり前じゃないよ。かなり頑張ったよ!眠る時間だって少なかった。」



「キミはまだ分かっていないのかい?キミが努力して受験に合格した事が

この世の中のなんの役に立っているのさ。」



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