≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
「ケーワイ・・・」
オレのボソッと呟いた言葉に樹花は、パッと顔をあげて反応した。
「ん?」
樹花が聞き返してきた。
「アスカだよ!KY(ケーワイ)だよな。」
オレの発言に樹花は目をまるくしてまた聞き返してきた。
「・・・けーわい?・・・・軽快でワイワイ・・・みたいなコト?」
・・・さすがは天然の樹花さん。・・・おもいっきし違う!
「あのね、樹花。若者なら誰でも知ってるぞ!KY(ケーワイ)。『空気が読めない』の略語だよ!覚えとかないと、その若さでオバサン扱いだぞ!」
「そっか!そーなんだ。ちまたでは、そーいうんだ!」
樹花は、なぞなぞの答えを教えてもらった子供のようにニコニコしていた。
「そっ!分かった?」
「うん。分かった。・・・でも・・・どうしてアスカさんがケー・・ワイ・・?」
・・・そこまで言わせる?!