≡イコール 〜守護する者『霊視２』より〜
「恐らく、僕の話になると思うけど、名前を言ったり、今キミが活動している内容を細かく言ってはダメだよ。
ヘンな先入観を持たれて、何されるか分からないから。」




この頃になると、絵里香にとってナイジェルの存在は、絵里香の信じる全てになっていた。

ナイジェルが現れない日は、自分に何が足りなかったのか、一晩かけて悩んだ。


ナイジェルの微笑み、言葉、存在・・・

その全てが、絵里香を支えていた。

その事に『依存』して、今の絵里香を保っているのだった。



「何されるか分からないって？」



「あぁいうインチキな奴らがよく使う手さ。

祈祷を行うとか、除霊を行うとか言って、大金を払わせるのさ。

実際は、何も出来てやしないクセにね。」



「そっか・・・。パパに損させないように、私がしっかりしなきゃね！

大丈夫、うまくはぐらかすから。」



絵里香は明るく笑った。



---ピンポ～ン


玄関のチャイムに、絵里香はパタパタと自分の部屋を出て、玄関へと走った。



「はーい。」



そう言って玄関を開け、日村令子、奥村ヒカルとの初めての対面を迎えた。



















「ふぅ～ん。まぁ、絵里香にもそんな男子と関わる青春があったワケだ。」


ミユがふざけたように絵里香に笑った。

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