≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜

「だから!もぉ~違うんだってばぁ!」


絵里香はミユに困った風に答えた。


サツキに目をやると、サツキは二人のやりとりに口元は微笑んでいたが、目は伏せがちであった。


絵里香とミユは目を合わせて、笑うのをやめた。



「とりあえず・・・今日は帰ってさ・・明日のテストに備えようか・・・?!」



ミユがそう言うと、サツキが応えた。



「うん、そうだね・・・。英語の田村・・・点数悪いとやり直しとかウザいし・・・」



サツキの様子を窺いながら、絵里香は同意のために頷いた。




次の日の朝、クラスにサツキの姿は無かった。






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