≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
絵里香の頭の中で、ミユの言葉が何度もこだましていた。
『人殺しのくせに!!』
絵里香の心は今にも溺れそうにもがいていた。
しかし、なんとか力の入らない腕に学生カバンを持ち、真っ直ぐに歩いているのかどうかも分からない足取りで、家へ向かった。
重い足取りで、学校からさほど遠くもない絵里香の自宅に近づくと門の前に人がうずくまっているのが見えた。
絵里香は立ち止まり、目を凝らすと、それはサツキであった。
「・・サツキ?」
絵里香の声に、地面にしゃがみ込み、腕の中にうずめていた顔を上げ、サツキは絵里香を見た。
どれくらいそこに居たのか、サツキのボブヘアーは汗でジットリと、サツキの顔の輪郭にくっついていた。
「エリー・・・」
絵里香は、ミユの発言のショックから立ち直れないながらも、もう1人の友人であるサツキに、ニックネームで親しく呼んでもらった事で、少し元気を取り戻した。
「こんな所でどうしたの?・・・私を待ってたの・・?」
サツキは思い詰めたように、うつむいて頷いた。
「とりあえず、ここじゃ日射病になっちゃうよ!中に入ろう!」
絵里香は、サツキの手を取って立ち上がらせると、サツキを自分の部屋に入れた。
部屋のクーラーを入れ、絵里香は麦茶を部屋に運んだ。
「サツキ・・・大丈夫?」
何から話しをすればよいのか分からず、絵里香はとりあえずサツキに話しかけた。
「うん・・・。ごめんね・・突然来て・・・」
「あ・・ううん、そんな事はいいんだ。サツキ・・今日学校休んだから、具合大丈夫かな・・って思って・・・」
絵里香はサツキまで傷つけまいと必死だった。
「ミユにね、また昨日みたいに話ししたいってメールしたんだけど、返事なくて・・・」
『人殺しのくせに!!』
絵里香の心は今にも溺れそうにもがいていた。
しかし、なんとか力の入らない腕に学生カバンを持ち、真っ直ぐに歩いているのかどうかも分からない足取りで、家へ向かった。
重い足取りで、学校からさほど遠くもない絵里香の自宅に近づくと門の前に人がうずくまっているのが見えた。
絵里香は立ち止まり、目を凝らすと、それはサツキであった。
「・・サツキ?」
絵里香の声に、地面にしゃがみ込み、腕の中にうずめていた顔を上げ、サツキは絵里香を見た。
どれくらいそこに居たのか、サツキのボブヘアーは汗でジットリと、サツキの顔の輪郭にくっついていた。
「エリー・・・」
絵里香は、ミユの発言のショックから立ち直れないながらも、もう1人の友人であるサツキに、ニックネームで親しく呼んでもらった事で、少し元気を取り戻した。
「こんな所でどうしたの?・・・私を待ってたの・・?」
サツキは思い詰めたように、うつむいて頷いた。
「とりあえず、ここじゃ日射病になっちゃうよ!中に入ろう!」
絵里香は、サツキの手を取って立ち上がらせると、サツキを自分の部屋に入れた。
部屋のクーラーを入れ、絵里香は麦茶を部屋に運んだ。
「サツキ・・・大丈夫?」
何から話しをすればよいのか分からず、絵里香はとりあえずサツキに話しかけた。
「うん・・・。ごめんね・・突然来て・・・」
「あ・・ううん、そんな事はいいんだ。サツキ・・今日学校休んだから、具合大丈夫かな・・って思って・・・」
絵里香はサツキまで傷つけまいと必死だった。
「ミユにね、また昨日みたいに話ししたいってメールしたんだけど、返事なくて・・・」