≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
コンビニの前で絵里香とサツキを待っていたミユの表情に、笑顔はなかった。
そんなミユに最初に話しかけたのは、絵里香だった。
「ごめんね、ミユ。こんな遅くに呼び出して・・・」
ミユは、絵里香の言葉に特に反応する事はなかったが、絵里香が重そうに持っている、大きな赤いバッグに目をやった。
「それ、何?」
ミユがそっけなく尋ねると、絵里香はバッグをコンクリートの地面にドサッと置いた。
「これ、署名なんだ・・・。空港建設反対の。2千人分以上はあるよ・・・」
絵里香は赤いバッグのファスナーを開いて、ミユに中身を見せた。
「署名?なんでアンタがこんな物持ってるの?・・・まさか、こんな署名まで反対派から横取りして、隠ぺいしてたってコト?」
ミユの絵里香への冷たい態度に、サツキも困惑していた。
サツキは2人の間に昼間起きた出来事を、まだ聞かされていなかった。
「2人とも・・・どうしたの?・・・話しが全然見えないんだけど・・・」
戸惑うサツキに、絵里香が答えた。
「ごめんね、サツキ・・・ビックリするよね。・・うちのパパの会社で、ミユのおじいちゃんが亡くなったんだ。」
「ウソ!?・・・でも・・なんで?!」
次に答えたのはミユであった。
「うちのおじいちゃんが、空港建設を反対して焼身自殺したのを、この人の父親がずっと隠してたのよ!うちの家族は全員反対を通すために、おじいちゃんは命を懸けて訴えたって言い張ったけど、警察は、証拠がないから・・・って、ただ・・・ボケて・・自殺したみたいに言われて・・・・どれだけ悔しい思いをしたか・・・。」
ミユの怒りは治まらなかった
「でも・・・どうしてエリーのお父さんが隠した・・なんて、分かったの?」
絵里香も、その事を知りたいと思った。
そんなミユに最初に話しかけたのは、絵里香だった。
「ごめんね、ミユ。こんな遅くに呼び出して・・・」
ミユは、絵里香の言葉に特に反応する事はなかったが、絵里香が重そうに持っている、大きな赤いバッグに目をやった。
「それ、何?」
ミユがそっけなく尋ねると、絵里香はバッグをコンクリートの地面にドサッと置いた。
「これ、署名なんだ・・・。空港建設反対の。2千人分以上はあるよ・・・」
絵里香は赤いバッグのファスナーを開いて、ミユに中身を見せた。
「署名?なんでアンタがこんな物持ってるの?・・・まさか、こんな署名まで反対派から横取りして、隠ぺいしてたってコト?」
ミユの絵里香への冷たい態度に、サツキも困惑していた。
サツキは2人の間に昼間起きた出来事を、まだ聞かされていなかった。
「2人とも・・・どうしたの?・・・話しが全然見えないんだけど・・・」
戸惑うサツキに、絵里香が答えた。
「ごめんね、サツキ・・・ビックリするよね。・・うちのパパの会社で、ミユのおじいちゃんが亡くなったんだ。」
「ウソ!?・・・でも・・なんで?!」
次に答えたのはミユであった。
「うちのおじいちゃんが、空港建設を反対して焼身自殺したのを、この人の父親がずっと隠してたのよ!うちの家族は全員反対を通すために、おじいちゃんは命を懸けて訴えたって言い張ったけど、警察は、証拠がないから・・・って、ただ・・・ボケて・・自殺したみたいに言われて・・・・どれだけ悔しい思いをしたか・・・。」
ミユの怒りは治まらなかった
「でも・・・どうしてエリーのお父さんが隠した・・なんて、分かったの?」
絵里香も、その事を知りたいと思った。