≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
「別に・・・オレは、そんなコト・・・」


「いいんだ。

・・ヒカルの顔に書いてあるモン。

サイテー・・・って・・・」


ハルは、窓の外を見ながらフッと笑ったようだった。


「だ・・誰もそんな事言ってないじゃんか!

初めに隠してたのは、ハルの方だろう?!

居酒屋でバイトなんて・・・

だからオレは・・・・

・・・別に・・イイけどさ・・・」


「・・どうして?

どうして途中まで言ってやめるの?!

私がもう、関係ナイから?

ヒカルにとって、大切な存在じゃないから?

だから、もうイイの?」


「関係ナイんだったら、なんでオレは今ココにいるわけ?

少しでも役に立てば・・って、思ってココに居たんだよ!

ハルこそ、オレがココに居る事なんかお構いナシってカンジだったじゃないか!

その証拠に、オレが立ち上がるまで何も言わなかっただろう?!」



いつの間にか、オレとハルは口論になっていた。

お互い、溜まりきっていたモノを、吐き出すチャンスかのように・・・



「だって・・・だって・・・何て言っていいか分からなくて・・・

ここに来る前、ナースステーションでヒカルが居てくれてること聴いて、凄く嬉しかったけど…

だけど、ここに来るまでの間に分からなくなって…

なんでヒカルがここに居てくれているのか・・・

ヒカルがここに居るなんて・・・

私にとっては、奇跡みたいな事なのに・・・・

この前、あんな別れかたしたから、ヒカルが私の事、どう思っているのか怖くて・・・

言葉が出なかったの・・・」

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