≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
「まわりに居る人たちは、みんな、大事だとか・・・愛してるとか言うけど・・・
それは私が、世間のルールに従う人間だった場合だけであって、そこから外れたら・・・きっと・・・そうじゃなくなる・・・
結局、大人は、そういう『愛』なんて甘い言葉で、私たちを思い通りに操りたいだけなんだ。」
今度はミユだった。
その言葉に絵里香が続けた。
「だから私たちは、人の『善意』なんて、もう信じない事にしたんです。
皆うまい事言って、うやむやにするだけ。
・・・最後に傷つくのは・・・自分自身ですから・・・・」
3人が交互に喋り終えると、令子はフッと笑った。
「そうね、人は皆勝手よね。本当の愛なんて、誰も知らないくせにね。」
「本当の・・・愛?」
サツキが反応した。
「先生は、本当の愛を知っているんですか?」
「知っているけど…」
「けど?」
令子の言葉尻をミユが追いかける
「教えたり伝えたりすることは出来ない。」
「やっぱりね。そうやってわたしたちを戸惑わせて外に連れ出そうってたくらんでるんでしょ、どーせ。」
絵里香が口を挟む
「だって、愛の度合いなんて1分1秒、同じでは無いから。」
「どういう事ですか?」
サツキが問いかけた
「今より1秒後、5分後。 5分後より10分後のほうがずっと愛してしまっていたり、
さっきまで、一番愛していたはずなのに、やはりそうでは無い気がしてきたり。」
「あります・・・そーゆーの・・・」
応えたのはサツキだったが次の言葉を放ったのはミユだった
「1分、1秒の相手の行動を見たり、聞いたり、知ったりする事で、相手を好きになったり嫌いになったりするから・・・ですか・・・?」
「そうね…」
それは私が、世間のルールに従う人間だった場合だけであって、そこから外れたら・・・きっと・・・そうじゃなくなる・・・
結局、大人は、そういう『愛』なんて甘い言葉で、私たちを思い通りに操りたいだけなんだ。」
今度はミユだった。
その言葉に絵里香が続けた。
「だから私たちは、人の『善意』なんて、もう信じない事にしたんです。
皆うまい事言って、うやむやにするだけ。
・・・最後に傷つくのは・・・自分自身ですから・・・・」
3人が交互に喋り終えると、令子はフッと笑った。
「そうね、人は皆勝手よね。本当の愛なんて、誰も知らないくせにね。」
「本当の・・・愛?」
サツキが反応した。
「先生は、本当の愛を知っているんですか?」
「知っているけど…」
「けど?」
令子の言葉尻をミユが追いかける
「教えたり伝えたりすることは出来ない。」
「やっぱりね。そうやってわたしたちを戸惑わせて外に連れ出そうってたくらんでるんでしょ、どーせ。」
絵里香が口を挟む
「だって、愛の度合いなんて1分1秒、同じでは無いから。」
「どういう事ですか?」
サツキが問いかけた
「今より1秒後、5分後。 5分後より10分後のほうがずっと愛してしまっていたり、
さっきまで、一番愛していたはずなのに、やはりそうでは無い気がしてきたり。」
「あります・・・そーゆーの・・・」
応えたのはサツキだったが次の言葉を放ったのはミユだった
「1分、1秒の相手の行動を見たり、聞いたり、知ったりする事で、相手を好きになったり嫌いになったりするから・・・ですか・・・?」
「そうね…」