≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
「先生、もう一つ聞きたいことがあります。さっき先生は本当の愛を知っていると言っていたけど、先生はどうやって知ったんですか?」
令子はそう問いかけたサツキの目を見た
一瞬だけ静かな時間が流れた
「ここを出たら教えてあげる。」
というといつものようにフッと笑ってみせた
「ずるい!それじゃ本当に知ってるかどうか分からないじゃないですか。なんか騙された気分になっちゃう」
サツキが残念そうに呟いた
その様子をみて令子が言った
「私は一度結婚したことがあるから」
「そうなんですか?!」
ミユとサツキが同時に言葉を放った
絵里香は表情を変えずにいた
「今はその事も過去形になってしまったけど、愛するという言葉なんて本当に誰かを愛したら、その相手にはそんな言葉すら必要ないのかもしれない。そういう言葉を使わなくたってその想いは決して変わることはないから。そしてまた愛されたその相手も…言葉なんてなくても愛されていることを全身で感じてその感覚を自分の全精神を注いで返そうとしてくれる。そのサイクルがお互いの中で当たり前で起こっていたなら愛し合っているという言葉のスタンプを押して貰える…って、言葉なんてそれくらいのこと。中身は伝えることは出来ない、悪いけど。」
「やっぱりよく判りません」
サツキがはにかんだように応えた。
「わたしも。」
ミユもサツキと目を合わせて笑った。
「信憑性ないですよ」
そう言ったのは絵里香だった
ミユとサツキが絵里香を振り向く
「だって、そんなすごく愛して結婚した相手とでさえ別れたんでしょ。本当の愛じゃなかったってことじゃないですか。」
絵里香はつんけんした物言いをした
その言葉に二人も令子の反応を見た
令子はそう問いかけたサツキの目を見た
一瞬だけ静かな時間が流れた
「ここを出たら教えてあげる。」
というといつものようにフッと笑ってみせた
「ずるい!それじゃ本当に知ってるかどうか分からないじゃないですか。なんか騙された気分になっちゃう」
サツキが残念そうに呟いた
その様子をみて令子が言った
「私は一度結婚したことがあるから」
「そうなんですか?!」
ミユとサツキが同時に言葉を放った
絵里香は表情を変えずにいた
「今はその事も過去形になってしまったけど、愛するという言葉なんて本当に誰かを愛したら、その相手にはそんな言葉すら必要ないのかもしれない。そういう言葉を使わなくたってその想いは決して変わることはないから。そしてまた愛されたその相手も…言葉なんてなくても愛されていることを全身で感じてその感覚を自分の全精神を注いで返そうとしてくれる。そのサイクルがお互いの中で当たり前で起こっていたなら愛し合っているという言葉のスタンプを押して貰える…って、言葉なんてそれくらいのこと。中身は伝えることは出来ない、悪いけど。」
「やっぱりよく判りません」
サツキがはにかんだように応えた。
「わたしも。」
ミユもサツキと目を合わせて笑った。
「信憑性ないですよ」
そう言ったのは絵里香だった
ミユとサツキが絵里香を振り向く
「だって、そんなすごく愛して結婚した相手とでさえ別れたんでしょ。本当の愛じゃなかったってことじゃないですか。」
絵里香はつんけんした物言いをした
その言葉に二人も令子の反応を見た