≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
「もしもし、今大丈夫?」
電話の相手はオレの恩師、日村令子先生だ。
「あー・・・はい、大丈夫です。」
「・・・病院?」
「は・・い・・、・・・ですけど・・・大丈夫です。」
「そう・・・松永さんは相変わらず順調?」
「はい、おかげさまで!樹花は今日もすこぶる元気でしたよ。」
「そう、それは良かったわね。・・・もうお見舞いは終わったの?」
オレは一瞬ためらったが、なぜかこう言ってしまった。
「はい、もう終わりました。」
ここから・・・・
こんな些細なコトから・・・
樹花との歯車が狂ってしまうなんて、オレは・・・
夢にも思わなかったんだ・・・
もし『時の番人』とかいう人が居たら合わせてもらいたい。
時間を巻き戻せるなら、この時点にまで巻き戻して樹花に一言だけ
一番大切な君を傷つけてごめん…って言わせて欲しいと・・・
頼むんだ・・・