≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
ナイジェルがニッと笑った。
令子は、供養の言葉を止め、その火を救おうとした。
瞬間・・・
令子の上の方から、声が聞こえた。
「止めてはいけない。続けなさい。」
その時、落ちかけている火がとてもスローで再生されている映像のように、コマ送りになった。
辺りを見回すと、ミユとサツキは、自動ドアにたどりつき、カギを開けた瞬間で止まっていた。
その外で、辺りをキョロキョロ不思議そうに見回しているヒカルだけが、唯一普通の動きをしていた。
「これは・・・霊界の時間・・・でもなぜ・・・?」
令子の頭上から薄緑色の光を帯びた、美しい女性が下りてきた。
女性は天女のような衣を身にまとい、表情を変えずに令子の前に姿を下ろした。
雰囲気から、令子は、彼女が善霊である事は分かった。
「今を逃してはなりません。
今浄化しなければ、絵里香のような犠牲者が後を絶ちません。」
「・・・あなたは・・守護霊ですね。
しかし、ただの守護霊にしては、かなり強い霊力をお持ちだわ。」
「あなたはご存知のはず、私のような存在を。」
「もしや・・・統帥霊(とうすいれい)?!」
「そうです。私は、山田家そのものを守る守護霊です。」
令子は眉をしかめた。
「・・・だったら・・守護する者が・・何故?!
絵里香ちゃんを守らないと・・・」
それを令子から聞くと、統帥霊は静かに答えた。
「大丈夫。
この子はすでに、守られています。」
令子は、供養の言葉を止め、その火を救おうとした。
瞬間・・・
令子の上の方から、声が聞こえた。
「止めてはいけない。続けなさい。」
その時、落ちかけている火がとてもスローで再生されている映像のように、コマ送りになった。
辺りを見回すと、ミユとサツキは、自動ドアにたどりつき、カギを開けた瞬間で止まっていた。
その外で、辺りをキョロキョロ不思議そうに見回しているヒカルだけが、唯一普通の動きをしていた。
「これは・・・霊界の時間・・・でもなぜ・・・?」
令子の頭上から薄緑色の光を帯びた、美しい女性が下りてきた。
女性は天女のような衣を身にまとい、表情を変えずに令子の前に姿を下ろした。
雰囲気から、令子は、彼女が善霊である事は分かった。
「今を逃してはなりません。
今浄化しなければ、絵里香のような犠牲者が後を絶ちません。」
「・・・あなたは・・守護霊ですね。
しかし、ただの守護霊にしては、かなり強い霊力をお持ちだわ。」
「あなたはご存知のはず、私のような存在を。」
「もしや・・・統帥霊(とうすいれい)?!」
「そうです。私は、山田家そのものを守る守護霊です。」
令子は眉をしかめた。
「・・・だったら・・守護する者が・・何故?!
絵里香ちゃんを守らないと・・・」
それを令子から聞くと、統帥霊は静かに答えた。
「大丈夫。
この子はすでに、守られています。」