≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
ガイルも苦いを顔をし、隊長に尋ねた。
「それで・・・妻は何をしに城へ来たと言っているのですか?!」
「ご子息が・・・いらっしゃらない・・と・・・」
「なんですって、サージェルが・・・?!」
ガイルは、そう言ったと同時に、城門まで走り出していた。
隊長も慌ててガイルに付いて走った。
ガイルは、隊列を整えた山焼き隊の脇を、滑るように走り抜け、城門の外へ出た。
するとそこには、髪を振り乱した妻の姿があった。
ガイルの姿に気付くと、サーシアは、必死の形相で駆け寄った。
「あっ・・あなたっ・・・サージェルが・・サージェルが・・・居ないの・・・どこにもっっ!
森の中も探したの!
でも、見つけられなかった・・・
ねぇ、サージェルが見つかるまで、山に火を点けないように、王様にお願いしたいの!
お願いっっ!!
王様に会わせて!!」
サーシアは、泣きながらガイルにしがみついた。
「サーシア!!
サーシア!落ち着きなさい!
私は昨日、サージェルを森へ捜しに行ったから、大体の居場所は分かる!
私も山焼き隊と同行する事にする。
そして必ずサージェルを見つけて連れ帰る!!
だから、お前は家へ戻りなさい。
陛下に会うなど・・馬鹿な事を考えるのではない!
分かったね!」
ガイルは、優しく妻の頬をつたう涙を拭った。
サーシアは、その青く澄んだ瞳で夫を見つめた。
---- ザッッ・・
整列して立っていた兵隊たちが、突然地面にひれ伏した。
「それで・・・妻は何をしに城へ来たと言っているのですか?!」
「ご子息が・・・いらっしゃらない・・と・・・」
「なんですって、サージェルが・・・?!」
ガイルは、そう言ったと同時に、城門まで走り出していた。
隊長も慌ててガイルに付いて走った。
ガイルは、隊列を整えた山焼き隊の脇を、滑るように走り抜け、城門の外へ出た。
するとそこには、髪を振り乱した妻の姿があった。
ガイルの姿に気付くと、サーシアは、必死の形相で駆け寄った。
「あっ・・あなたっ・・・サージェルが・・サージェルが・・・居ないの・・・どこにもっっ!
森の中も探したの!
でも、見つけられなかった・・・
ねぇ、サージェルが見つかるまで、山に火を点けないように、王様にお願いしたいの!
お願いっっ!!
王様に会わせて!!」
サーシアは、泣きながらガイルにしがみついた。
「サーシア!!
サーシア!落ち着きなさい!
私は昨日、サージェルを森へ捜しに行ったから、大体の居場所は分かる!
私も山焼き隊と同行する事にする。
そして必ずサージェルを見つけて連れ帰る!!
だから、お前は家へ戻りなさい。
陛下に会うなど・・馬鹿な事を考えるのではない!
分かったね!」
ガイルは、優しく妻の頬をつたう涙を拭った。
サーシアは、その青く澄んだ瞳で夫を見つめた。
---- ザッッ・・
整列して立っていた兵隊たちが、突然地面にひれ伏した。