≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
サーシアは、強い視線でガイルを見た。
ガイルは、サーシアの意志が固い事を悟った。
「・・サーシア・・・」
「そうか、わしを愉しませてくれるか・・・。
この女を、銀庭(ぎんてい)へ連れて行け!」
王の言葉に、側に居た兵2人が、サーシアの腕を掴んだ。
「陛下・・・今・・なんと・・・・
ぎ・・銀庭(ぎんてい)ですと・・・?!
あんな所に妻を行かせては、ひとたまりもありませぬっ!!
陛下・・・陛下・・・せめて・・・せめて私めを・・銀庭に行かせて下さい・・・。」
「ならん!
おまえが行っては、待つ時間が長くなってつまらぬ。」
「あなた!!
私は大丈夫!
陛下が、せっかくお時間を下さっているのよ!
サージェルをお願いっ!!」
兵に連れられながらも、サーシアは気丈に言い放った。
「・・い・・いや・・お前は・・銀庭の恐ろしさを知らない・・・
あそこは・・・死罪の者が送られる所だ・・・
男でも・・1時間と持った者はいない・・・・」
ガイルの口は渇き、その渇いた分は、瞳の中に全て溜め込まれていた。
「なにをやっている、ガイル。
お前が早く息子を連れ帰ればよいだけの事だ。
早く戻れば・・・間に合うかもしれんぞ。」
ガイルは、サーシアを見た。
サーシアは、一度だけ頷くと、ニコッとガイルに微笑んでみせた。
ガイルは、その力で岩を砕くのではないかと思うほど拳を強く握った。
「ハァッ・・・ハァッ・・・クッッ・・・す・・すぐに戻る・・・
サーシア・・・愛している・・・
死ぬな・・・」
ガイルは、サーシアの意志が固い事を悟った。
「・・サーシア・・・」
「そうか、わしを愉しませてくれるか・・・。
この女を、銀庭(ぎんてい)へ連れて行け!」
王の言葉に、側に居た兵2人が、サーシアの腕を掴んだ。
「陛下・・・今・・なんと・・・・
ぎ・・銀庭(ぎんてい)ですと・・・?!
あんな所に妻を行かせては、ひとたまりもありませぬっ!!
陛下・・・陛下・・・せめて・・・せめて私めを・・銀庭に行かせて下さい・・・。」
「ならん!
おまえが行っては、待つ時間が長くなってつまらぬ。」
「あなた!!
私は大丈夫!
陛下が、せっかくお時間を下さっているのよ!
サージェルをお願いっ!!」
兵に連れられながらも、サーシアは気丈に言い放った。
「・・い・・いや・・お前は・・銀庭の恐ろしさを知らない・・・
あそこは・・・死罪の者が送られる所だ・・・
男でも・・1時間と持った者はいない・・・・」
ガイルの口は渇き、その渇いた分は、瞳の中に全て溜め込まれていた。
「なにをやっている、ガイル。
お前が早く息子を連れ帰ればよいだけの事だ。
早く戻れば・・・間に合うかもしれんぞ。」
ガイルは、サーシアを見た。
サーシアは、一度だけ頷くと、ニコッとガイルに微笑んでみせた。
ガイルは、その力で岩を砕くのではないかと思うほど拳を強く握った。
「ハァッ・・・ハァッ・・・クッッ・・・す・・すぐに戻る・・・
サーシア・・・愛している・・・
死ぬな・・・」