≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
「あなたが、ずっと考えていた事・・・

それはね、その火を灯すために蓄えられた、燃料なのよ。」



「・・・燃料・・・?!」



「そう。

憎しみと復讐の炎が、今あなたの心に灯ったわ。

でも・・・

まだ選べるの。」



「選べる?

何を?」



「あなたの後ろに、光へと続く道があるでしょう?

あなたがあちらが良ければ、あちらに行く道もあるわ。」


サージェルは、光を振り返った。

それは、サージェルの瞳にはあまりにも眩しい光だった。



「どうすればいいんですか?」



サージェルは、光に手をかざしながら、声の主に尋ねた。



「どちらとも言えないわ。

だって、選ぶのはあなた自身。

ただ・・光に向かって歩けば、その心の火は消える。」



「火が・・消える?」


サージェルは、瞬時に思った。

この火は、消してはならない・・と。



「じゃぁ・・僕は、あちらには行きません!

あそこは、眩しすぎます。

それに・・・この炎が・・行くなと言うのです。

僕の思う・・正義のために!」


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