≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
「フフフ・・・サージェル・・・

母さまも、父さまと同じ意見よ。」



母親は、ニッコリと笑ってみせた。



「どうして?

どうして、母さままで、ネコの味方をするの?!

あんな、ヒドイ事をしたのに!!」



「味方なんてしていないわよ。

ただ、ネコに罰を与える事なんて、考えさせたくないの。」



「分からないよ!どうして?」


サージェルは、涙が止まらず、頬をグッショリと濡らしていた。



「それは、お前を愛しているからだよ。」



父親はそう言うと、サージェルの頭に大きな手をポンッと乗せた。



「・・えっ?」



「そうよ、サージェル。

父さまも母さまも、あなたを愛しているから、復讐などさせたくないの。」



母親は、その優しい手で、サージェルの頬の涙を拭った。



「もっと分からないよぉぉーー・・・

・・・ヒック・・ヒック・・・

愛しているのなら、どうして僕の味方をしてくれないのぉ?!」



サージェルはしゃくりあげた。


父と母は、2人目を合わせてニッコリと笑った。


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