≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
「父さま・・母さま・・・

僕は、どうなってしまうのでしょう・・・

このまま、お2人と一緒に居られるのでしょうか・・・」


ナイジェルがそう言うと、2人は優しく微笑んだ。


「サージェル・・・よく聞いて。

あなたは、父さまと母さまと一緒には行けないのよ。」



「えっっ!!?

やっと会えたのに・・どうして・・・?!」



「おまえは、地界においてただならぬ修行をしてきた。

そうして、その魂の能力を高めた。

何も修行していない私たちとは、違うんだ。」



「何も違いません!!

僕は捨てたのです。

何もかも!!」



「いいえ、サージェル。

あなたがこの数千年の間に、あなたの行いによって増やしてしまった未浄化霊を、今度はあなたが浄化する番なのです。

修行をしたあなただから、出来る事なのです。

あなたは、捨てたというけれど、あなたが捨てたモノは、その呪縛だけ。

自分だけが、呪縛を解かれ、他の苦しんでいる魂に、知らん顔は出来ないでしょう?!

だから、あなたはやらなければならないの。

私たちでは、とうてい追いつけない事を、あなたはやれるの。」



「・・母さま・・・」



「サージェル・・・おまえに言っていなかった事がある。」



「・・・なに?・・父さま・・」



「私たちを、救いに来てくれて・・・

ありがとう・・・サージェル。」



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