≡イコール 〜守護する者『霊視２』より〜
ガイルのその言葉と同時に、２人の後ろに一面の光の園が広がった。

そこは、花が咲き乱れ、地上では見たこともないような美しい鳥が飛んでいた。

美しい音楽がどこからともなく流れ、香りはこの上ない幸せを象徴しているかのような香りが漂っていた。


「私たちは、ここでずっと・・おまえを見守る。

だから何も心配するな。

おまえは、やるべき事をやって来なさい。」


ガイルはそう言って、サーシアと２人、サージェルに背を向けた。



「待って！！

待ってよ・・・

父さま・・母さま・・・！！

そんな事を言われても・・・

僕は・・どうしたら良いんだ・・・」


恐らくナイジェルに肉体があれば、涙というモノを流していたのかもしれない。

実体の無い存在は、その想いを込み上げさせる事しか出来ないでいた。



『サージェル・・・

時間です。

準備は出来ていますか。』



また、遠い上の方から先程の優しい声が聞こえてきた。



「準備・・・？」



『はい。

たった今、ガイルとサーシアが話したように、あなたにやってもらいたい事が沢山あります。

苦しんで、行き場をなくしている魂を浄化するのです。

今度こそ、本当の意味で、全てを救える仕事が出来るのです。』



「全てを救える・・・？！」



そう聞くと、ナイジェルの中心部から何か温かい物がさらに溢れ出てきた。


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