≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
「・・・この感覚は・・・!?」



『そうです。

その感覚が、憐れみと慈悲の心。

そして、許しの心です。

あなたは、その種の愛のチカラを以て浄化を担当するのです。』



「・・・あたたかい・・・。

何とも言えない・・・

でも、母さまの腕の中で揺られていた時のように、とても安らぐ・・・」



『その感覚を、忘れ彷徨っている者たちに届けなさい。

あなたがどんなにその愛を使っても、枯れる事はありません。

それだけの修行を、あなたはして来ました。

そして、その事を象徴する名前をあなたに与えます。』



「名前・・・?・・」



『全てを修復する力。

Aの波動をあなたに授けます。

たった今より、あなたの名は、アージェル』



「・・・アージェル・・新しい名前・・・」



その名が付いた瞬間、アージェルの瞳は深い海の色から、晴れた青空の色に変わった。

腕には、金色に輝く腕輪がいつの間にかついていた。



「アージェル・・・良い名前。

純粋なあなたに・・ピッタリの名前よ。」


光の園の入り口で、立ち止まったサーシアが、アージェルに言った。



「母さま・・・」


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