≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
「アージェル・・・あなたは、私たち夫婦の誇り・・

きっと、もっと沢山の魂を救うのでしょうね・・・」


サーシアの言葉に、ガイルも微笑み、アージェルを見つめた。



「・・・はい、父さま・・母さま。

もう・・弱音は吐きません。

僕は、誇り高きガイルとサーシアの子。

離れていても、お2人の魂の温もりを、今は感じる自信があります。

この魂を、本物の救いの為に尽くします。

見ていてください。」



2人がニッコリと笑うと、光の園の光が、2人を大きく包み込み、その次元の中へ2人を引き入れた。



「私は、これから善霊界のために尽くします。

よろしければ、あなた様のお名前をお教え願えませんか?」



アージェルは、姿の見えない優しい声に尋ねた。



「私はマサラ・・・

善霊界最高位霊・・・マサラ・・・」



「マサラ・・・様・・・」



アージェルは、1人・・その名を呟いた。



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