≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
しかし、絵里香ちゃんは炎へ向かって、またフラフラと歩み出していた。
「・・・本・・・本が・・・無いの・・・」
「絵里香ちゃんっ、もういいのよ!!」
オレは、閉じてしまったエレベーターの扉を開くためボタンを押した。
再度エレベーターは開き、オレは男と一緒にエレベーターの中へ崩れ落ちた。
日村先生もすぐに絵里香ちゃんの肩を抱き、エレベーターに乗り込んだ。
ポリタンクを確認しながら、オレはエレベーターのB2と『閉』ボタンを押した。
ポリタンクはもう炎に囲まれていたが、オレは『閉』ボタンを押した安堵感に力が抜けた。
閉じかけた扉に、絵里香ちゃんが再度手をかけた。
せっかく閉じかけた扉が再度開いてしまった。
「本・・・・」
その時建物の半開きの自動ドアから、何かがスッと入り込んでいくのを山田は目にしていた。
「・・?!ハチ・・?」
エレベーターの中では外へ出ようとする絵里香ちゃんを、日村先生が後ろから腕を引き、引き留めた。
オレは再度、力を振り絞り、『閉』ボタンを押した。
その時、絵里香ちゃんめがけて何かが跳びかかってきた。
「イヌ?!」
オレがそう思った瞬間・・・
---- バアァァァァァ・・・ン・・
という爆音と共に、熱風と炎がこちらへ向かってきた。その現実に、オレは身体中の毛穴が閉じる感覚を覚えた。
---- ザクッッッ・・・
一瞬だけ聞こえたその鈍い声と共に、エレベーターの中に居たオレは爆音と爆風に意識を失った。
「・・・本・・・本が・・・無いの・・・」
「絵里香ちゃんっ、もういいのよ!!」
オレは、閉じてしまったエレベーターの扉を開くためボタンを押した。
再度エレベーターは開き、オレは男と一緒にエレベーターの中へ崩れ落ちた。
日村先生もすぐに絵里香ちゃんの肩を抱き、エレベーターに乗り込んだ。
ポリタンクを確認しながら、オレはエレベーターのB2と『閉』ボタンを押した。
ポリタンクはもう炎に囲まれていたが、オレは『閉』ボタンを押した安堵感に力が抜けた。
閉じかけた扉に、絵里香ちゃんが再度手をかけた。
せっかく閉じかけた扉が再度開いてしまった。
「本・・・・」
その時建物の半開きの自動ドアから、何かがスッと入り込んでいくのを山田は目にしていた。
「・・?!ハチ・・?」
エレベーターの中では外へ出ようとする絵里香ちゃんを、日村先生が後ろから腕を引き、引き留めた。
オレは再度、力を振り絞り、『閉』ボタンを押した。
その時、絵里香ちゃんめがけて何かが跳びかかってきた。
「イヌ?!」
オレがそう思った瞬間・・・
---- バアァァァァァ・・・ン・・
という爆音と共に、熱風と炎がこちらへ向かってきた。その現実に、オレは身体中の毛穴が閉じる感覚を覚えた。
---- ザクッッッ・・・
一瞬だけ聞こえたその鈍い声と共に、エレベーターの中に居たオレは爆音と爆風に意識を失った。