≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
その光景を日村先生は黙って見守っていた。
「私・・何してたんだろう、こんなにみんなに守られて…。先生…ごめんなさい、本当に…ごめんなさい…」
絵里香ちゃんがギュッとハチを強く抱きしめるとハチは絵里香ちゃんの頬の涙を舌でペロッと舐めた。
「大丈夫かぁーーーーっっ!!」
階段から、消防隊や救急隊の人たちがやって来た。
『・・・ところで・・オレは・・・?』
オレは、初めて自分の事が気になった。
「気を失ってる人が二人います。」
そう言ったのは先生だった。必死で目を凝らして見ると、オレは佐々木という男と共にまだ意識を失ったままだった。
「うわっ、・・・情けね~っ・・・
早く起きろよ・・オレ・・・!」
オレは、自分自身を殴ってやりたかったが、身体・・いや・・意識が自由に動かない。
もどかしくしていると、いよいよ担架に乗せられ、救急車に乗せられてしまった。
「コラッ、早く起きろ!!
大したケガもしてないだろっ!
ほんと、何やってんだよ、勘弁しろよ!」
オレは自分に向かって必死で叫んでいたが、あまりに叫びすぎて、この意識さえもどんどん遠ざかってきていた。
「私・・何してたんだろう、こんなにみんなに守られて…。先生…ごめんなさい、本当に…ごめんなさい…」
絵里香ちゃんがギュッとハチを強く抱きしめるとハチは絵里香ちゃんの頬の涙を舌でペロッと舐めた。
「大丈夫かぁーーーーっっ!!」
階段から、消防隊や救急隊の人たちがやって来た。
『・・・ところで・・オレは・・・?』
オレは、初めて自分の事が気になった。
「気を失ってる人が二人います。」
そう言ったのは先生だった。必死で目を凝らして見ると、オレは佐々木という男と共にまだ意識を失ったままだった。
「うわっ、・・・情けね~っ・・・
早く起きろよ・・オレ・・・!」
オレは、自分自身を殴ってやりたかったが、身体・・いや・・意識が自由に動かない。
もどかしくしていると、いよいよ担架に乗せられ、救急車に乗せられてしまった。
「コラッ、早く起きろ!!
大したケガもしてないだろっ!
ほんと、何やってんだよ、勘弁しろよ!」
オレは自分に向かって必死で叫んでいたが、あまりに叫びすぎて、この意識さえもどんどん遠ざかってきていた。