≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜

「・・・・・」


アスカが黙ると、樹花はそのまま話続けた。


「違うん・・です・・。
ピカちゃんは・・精一杯・・私のためにしてくれてた・・。
仕事が忙しくても、休み全部使って・・ここに来てくれてた・・・。」



「うん・・・」


とりあえずアスカは頷いた。



「でも、なんでだろう・・・」


「ん?」


「ちゃんと来てくれたのに・・ピカちゃんが帰るのがイヤで・・何度も引き止めて。

・・・疲れてるのに・・・・

顔を見られるだけでいいって・・・思ってたのに・・・・

来てもらうのが・・当たり前になってた・・・

一緒に居てもらうのが・・当たり前になってた・・・

もっともっと・・感謝しなきゃイケナイ事なのに・・・

私・・・傲慢になってた・・・」



「樹花・・・」



「だから・・・神様が・・私に罰を与えたんだと思うんです・・・」


アスカは首を横に振った。


「私の心が間違ってるから・・・

ピカちゃんの本当の幸せを・・・

ちゃんと考えてあげなかったから・・・

ピカちゃんにとって何が幸せなのか・・・」



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