≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜

「じゃぁ、どうするんですかっ!!」



オレは地団駄を踏みたい気分だったが、めいっぱいガマンした。



「とりあえず、瞑想して。」



「・・・とりあえず?!」



「キミがある程度上手く瞑想出来れば、ナビゲーターがキミを案内してくれるわ。」



ナビゲーター?!


オレはイマイチわけが分からないまま、あまり自信のない瞑想を試みた。


自信は無かったが、オレは必死だった。


樹花のために、オレが今精一杯出来ること。


上手く出来ないながらも、日村先生から学んだこと。




何も考えず。

何も見ようとせず。

何も聞こうとせず。

何も言おうとせず。

何にも触れようとせず。



ただ、オレという一固体をこの宇宙の粒子としてしかみなさない状態に意識をもっていく。


そんな人間であって人間でないようなコトを瞑想では求められる。


だからとても難しい。


出来ているのかどうかなんて分からない。


でも、ただやるのみ。


やるのみ。


やるのみ・・・・


・・・・


・・・・

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