≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
愛の定義
またもや辺りが真っ白くなり、オレの体(?)は宙にあるのが分かった。
どこかに足を着けている感覚が全くないからだ。
次に、その白い空間の中に樹花を見つけた。
「樹花っ!!」
オレはとっさに叫んだ。
さらに次の瞬間、辺りの空間が開けてそこがどこなのか判断することが出来た。
絵里香ちゃんのお母さんである、由利絵さんが落ちた神社の階段だった。
しかも、由利絵さんがペットボトルのキャップを追って階段から落ちるシーンと、
樹花がケータイを追って落ちるシーンが何故か、その神社の階段で2人同時に再現されていた。
オレは手の出しようもなく、その光景を見守るしかなかった。
が、実際に体が落ちたのは由利絵さんだけで、樹花はそのまま宙にフワッと浮いていた。
樹花は自分の状況など、恐らく何も考えていないのだろう。
自分の隣で階段から落ちた由利絵さんのことを心配して、口もとを抑えていた。
「だ・・大丈夫ですか?」
樹花は、階段の中くらいの所から下に落ちた由利絵さんに声をかけたが、反応がない。
その近くにはクリーム色をした犬がワンワン吠えながら、樹花を見ていた。
『あの子の飼い主なんだ。』
樹花はとにかく人を呼ばなければならないと思ったらしく、スッと身軽な体を瞬時に階段の上へ移動させ、境内に入ろうとした。
「どうかしましたかな?」
どこかに足を着けている感覚が全くないからだ。
次に、その白い空間の中に樹花を見つけた。
「樹花っ!!」
オレはとっさに叫んだ。
さらに次の瞬間、辺りの空間が開けてそこがどこなのか判断することが出来た。
絵里香ちゃんのお母さんである、由利絵さんが落ちた神社の階段だった。
しかも、由利絵さんがペットボトルのキャップを追って階段から落ちるシーンと、
樹花がケータイを追って落ちるシーンが何故か、その神社の階段で2人同時に再現されていた。
オレは手の出しようもなく、その光景を見守るしかなかった。
が、実際に体が落ちたのは由利絵さんだけで、樹花はそのまま宙にフワッと浮いていた。
樹花は自分の状況など、恐らく何も考えていないのだろう。
自分の隣で階段から落ちた由利絵さんのことを心配して、口もとを抑えていた。
「だ・・大丈夫ですか?」
樹花は、階段の中くらいの所から下に落ちた由利絵さんに声をかけたが、反応がない。
その近くにはクリーム色をした犬がワンワン吠えながら、樹花を見ていた。
『あの子の飼い主なんだ。』
樹花はとにかく人を呼ばなければならないと思ったらしく、スッと身軽な体を瞬時に階段の上へ移動させ、境内に入ろうとした。
「どうかしましたかな?」