≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
「・・・だが今回は・・・この修行をしたわしさえも上回る、強く、邪悪な力がはたらいておる。この女性が落ちる瞬間、わしは反対側の竹やぶで迷子になった子どもを道案内しておった。そのスキに何者かが、この階段とわしの意識を寸断しておった。わかっておれば、一瞬で防ぐことの出来た事象じゃ。おそらく・・この女性は・・もう間に合わん。この邪悪な力はそれほどまでに強い。」
「おじいさん・・修行って・・仙人なんですか?」
霊体だけになっても、樹花の天然っぷりが発揮されているような気がした。
「ほっほ・・・わしは・・この土地の地縛霊(じばくれい)じゃよ」
「じばくれい?!」
オレが樹花と老人・・地縛霊とのやりとりを見入っていると、何時の間にか、オレの隣にはアージェルが立って(浮いて?!)いた。
アージェルの表情はなんとも言えない表情をしていた。
アージェルの暗い顔を見て、オレはこの件にアージェル・・・以前のナイジェルが関わっていたのだと悟った。
いまや、アージェルとなった彼は、自分のしてきた一つ一つとこのように苦しみながらも、向かい合っていかなければならないのだろう・・・。
オレは、アージェルのこれからの時間を思うとかける言葉さえ見つからなかった。
アージェルにとっても、年齢的にも赤ん坊以下のオレなんかから、何か言われたいとも思ってはいないだろうけど・・・
「おじいさん・・修行って・・仙人なんですか?」
霊体だけになっても、樹花の天然っぷりが発揮されているような気がした。
「ほっほ・・・わしは・・この土地の地縛霊(じばくれい)じゃよ」
「じばくれい?!」
オレが樹花と老人・・地縛霊とのやりとりを見入っていると、何時の間にか、オレの隣にはアージェルが立って(浮いて?!)いた。
アージェルの表情はなんとも言えない表情をしていた。
アージェルの暗い顔を見て、オレはこの件にアージェル・・・以前のナイジェルが関わっていたのだと悟った。
いまや、アージェルとなった彼は、自分のしてきた一つ一つとこのように苦しみながらも、向かい合っていかなければならないのだろう・・・。
オレは、アージェルのこれからの時間を思うとかける言葉さえ見つからなかった。
アージェルにとっても、年齢的にも赤ん坊以下のオレなんかから、何か言われたいとも思ってはいないだろうけど・・・