≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
「2ヶ月くらい前に山田さんのお宅訪ねたわね。覚えてる?」
山田さん・・・あぁ、オレの前の会社の元上司のコトか・・・
「はい、あの時はすみませんでした。オレが会社にいた時もあんなカンジだったんですけど、先生にまであんな失礼な態度とるなんて・・・うかつでした。」
「・・・でもね、その山田さんからさっき電話があったのよ。」
「えっっ!?先生にですか?・・・なんて・・・ですか?」
日村先生はソファーの背にストッともたれた。
「改めて、もう一度会って欲しいですって。」
オレはあの時の山田氏の顔が忘れられない。
『供養するならさせてやる』と言い放ち、最後にはろくに挨拶もせず顔を真っ赤にして怒鳴って終わった、あのワンマンな態度。
「今更・・・ですか?」
「あれから毎日お水もあげてるんですって。仏壇と神棚のモノとは別にね。」
「そ・・・そんなコト・・・。先生は信じるんですか?あんな態度とった人のコトを!」
「行けば分かるわ。本当かどうか。」
「それは・・・そうですけど・・・・」