≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
「クスクス…ごめんなさいね、まさかそこまで真剣に取るとは思わなかったのよ。」
日村先生でも、こんなしょーもない冗談言うんだ・・・。と、いまや少しあきれ気味に話しを元に戻した。
「・・・・で、どうして先生の連絡先分かったんでしょうね!」
オレは今度こそ冗談ではぐらかされないように、語尾を強調してみた。
「実はね…あの後、絵里香ちゃんに会ったの。」
「えっ!?いつですか?どこで?」
カラ、カラン…
日村先生は、残りが半分以下になったアイスコーヒーの氷りをストローでクルッと回した。
「2週間ほど前・・・彼女の家の近くまで行ったの。」
日村先生の単独プレイにオレは少々不機嫌になった。
「へぇ・・・そうだったんですか。・・・それで・・・家の近くで?・・・」
「近くまで行った時に、たまたま彼女が学校から帰って来た時だったの。彼女は私にすぐ気が付いたわ。駆け寄ってきて、こう言ったの。」
「・・・・はぁ・・・・」
「丁度よかった!相談したいことがあった・・・ってね。」