≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
社員たちは、お互いに顔を見合わせ、しばらく黙っていたが、山田が席に着くと、何事もなかったかのように、いつもの仕事風景に戻っていた。
しかし、その数日後からだった。
娘の絵里香までもが、今回の山田の会社のヤマとも言える仕事に口を挟んできたのだ。
社員の前では、気丈に振る舞っている山田だが、娘のこととなれば神経的にさすがに参ってしまっているのだった。
しかも、娘と同じ発言をした者の死。
この事が、山田に尚一層のストレスを抱えさせた。
『・・・どうしたらいいんだ・・・』
山田が心の中でそう呟いた瞬間、ある言葉が彼の中で蘇った。
『親に出来ない事はない』
とおっしゃいましたね
でしたら『お水上げ』くらい簡単ですよね
先日、山田の家に招いた霊能力者、日村令子の言葉だった。
しかし、その数日後からだった。
娘の絵里香までもが、今回の山田の会社のヤマとも言える仕事に口を挟んできたのだ。
社員の前では、気丈に振る舞っている山田だが、娘のこととなれば神経的にさすがに参ってしまっているのだった。
しかも、娘と同じ発言をした者の死。
この事が、山田に尚一層のストレスを抱えさせた。
『・・・どうしたらいいんだ・・・』
山田が心の中でそう呟いた瞬間、ある言葉が彼の中で蘇った。
『親に出来ない事はない』
とおっしゃいましたね
でしたら『お水上げ』くらい簡単ですよね
先日、山田の家に招いた霊能力者、日村令子の言葉だった。