≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜

大人な発言。


ハルの言葉に、オレの気持ちが少し軽くなった。



「そう・・いう・・捉え方も、アル・・・かな・・・」



ハルに負けじと、また背伸びして大人っぽいセリフを吐いたオレは完全に墓穴を掘っていた。



「…じゃぁ、他にどんな捉え方があるの?」



正面のハルは、口をキュッとつぐんで微笑んでみせた。



「ほ・・・他に・・っていうか・・・・」



ジュ~~~~~ッッッ・・・



「ミックスグリルのお客様!」



グッドタイミングで、料理の登場。



「はい・・・」



ファミレスの店員に軽く手を挙げるオレ。


別の店員が、レディスプレートを持ってやって来た時は



「こちらでよろしいですか?」



と、ハルの前に自動的にプレートを置いた。



「いただきます!」



オレは、先程の話しをかき消すように、まずはジャンボソーセージにケチャップをつけ、ムシャムシャ食べた。


そう、昼間の日村先生みたいに!
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