≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
「そっか、まぁ・・・支えになってくれる人がいるって事は、おばさんも安心だよな・・・・」


オレは少しずつだが、冷静さを取り戻しつつあった。


「フフ・・そうねぇ、確かに心の支えではあるけど、オトコとしてはちょっと頼りないかなぁ~・・・」


「はいはい!ノロケ話しは、おととい聞くよ!」


オトコと言えば、そういえばハルには5つ年上のお兄さんがいたはず。


「ハル、ところでお兄さんどうしてるの?メッチャ頭良かったよなぁ~!なにせT大だったもんな!」


「うん・・・お兄ちゃんは、仕事で海外赴任中なの。海外に行ってもう3年も経つんだけど、なかなか帰って来られないみたい。」


「さすが!海外赴任なんてスゴイじゃん。」


「うん・・・まぁ・・・ヨーロッパだから、治安的にはそんなに心配してないんだけど、会えないのは淋しいよね。」



ハルはコーヒーを一口飲んだ。


そうして、チラッと携帯の時計を見た。



「あっ、私そろそろ行かなきゃ。」

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