≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
「あぁ・・・カレのお帰り?!」



未だこのモードに入るとドヨッとしてしまう。



「ううん。今からバイトなんだ。」


「えっ?!今から?」


「うん・・・お母さんあんな体調だから、私夜バイトしてるの。」


「・・・何の仕事?」


「居酒屋!!いらっしゃいませぇ~!!なぁ~んてね!」



あまり、今のハルのイメージには合わなかったが、バタバタと帰り支度をするハルに、それ以上話しかける事が出来なかった。

さすがに食事の伝票だけは取られまいと、テーブルの伝票をサッと取り、オレは先に2人分の会計を済ませた。



「あっ、ゴメンッ!一緒に払ってもらっちゃって・・・」



テーブルから小走りでレジに向かってきたハルは、財布をバッグから出しながら申し訳なさそうにオレの隣に並んだ。

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