≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
「一方、女性も早めに行こうと思って15分から20分くらい前にはレストランの前に到着するんだけど、予約は男性に任せてあるからウェイティングバーがあるなんて知らないでしょう?だからお店の外で待ってるの。」
フムフム。
「男性は自分が女性にウェイティングバーのあるレストランだということを伝えていないことに気付かず、いつ女性が来てもいいようにお酒を飲みながら待ってる。女性は男性がいつ現れてもいいように、レストランの前で時折化粧を気にしながら立って待ってるわけ。」
「で、時間になったら女性がレストランに入って2人はハッピーエンド!じゃん!!」
勝手に話しを終わらせようとする竹田さんを見ると、この話しで救うのは無理そうだな・・・って気分。
「何言ってるの?ここからが『クロス理論』の醍醐味なんだから!!よく聞いてよ!」
とりあえず黙るオレたち2人。
「お互い、待ち合わせの時間になってもなかなか現れないから、『どうしたのかな?』って思うんだけど、その日が大切であればあるほど、電話やメールで相手をせかして気を遣わせてはいけないって思って連絡しないの。何かあれば連絡してくるだろう…って、信じてるから。お互いね。」
ほぉ・・・。
「で、ずっと女性は外で男性は中でずっと待つわけ。10分、20分って過ぎていくうちに、お互いだんだん腹が立ってくるの。こんな大事な日に、メールの一つもくれずに『遅れるなんて!』ってね。反面、何かあったんじゃないかって心配もするから気持ちがかなり乱れるのよね。」
まぁ・・・ねぇ・・・。
「もう、そーなった時が最悪よね!やっと女性が男性に『今どこ?』ってメールするの。」
「どうして女性がメールするんですか?」
「それが通常のパターンなの!女性が連絡するのは『待てない』からじゃなくて『待つ』ために自分をコントロールするためなんだから!」
「オトコだって予約時間とか気になってソワソワしますよ?!」
「男性は座ってお酒のんでるから!しかもレストラン内だから同席者が現れないとなると店側のほうが気を遣うから。ただ、1時間以上予約時間を過ぎると男性はカッコ悪くなってようやく怒るんだろうけど。」
・・・コホンッ!