≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
「で、メールを受けた男性はどうするんですか?」
「返信するのよ。『もう30分以上も前から中に居ます!』ってね。」
「それで、丸く収まるじゃん!」
まだ続く、竹田さんの反論。
「そこで収まらないのがクロス理論なのよ。その返信を見た女性は、中に入らずにメールを返すのよ。」
得意げに微笑むノゾミさん。
「何て・・・ですか?」
「『そんなに早くから居るなら、なぜもう〝着いたよ〟くらいのメールくれないの?』ってね。」
「だったら男性はメールの返信なんかせずに直ぐに外に迎えに行けばいいのに」
「ねぇ~!そうなのよね~。だけどそういうメールを女性から受け取った場合ってその後の食事も弁解の時間になってしまって、せっかくのお食事タイムも台無しでしょう?そこで少しでもメールの段階で通常に戻したいわけ。」
まぁ・・ねぇ・・
「だけどもう、ここからは大体想像つくでしょう?物事が生じた時点から結果が出るまで、お互いの思いが途中でクロスすると、そこからいくらお互いの言い分を言ったところで『相手の身勝手』にしかならないって事!」
うーん、分かるようで分からない・・・!
「それで!オレの話しとどう関係があるワケ?」
ここまで黙って聞いていた竹田さんは理解出来たのだろうか?