≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
店内を見回すとほとんどの客が店を出ていた。
席を振り返ると、ハルももう先程の場所には居なかった。
「おう、奥村!」
オレを呼んだのは社長だった。
「軽く茶漬けでも食って帰るか?」
ウッッ・・・!さっきの居酒屋でメチャメチャ食べたのが、まだ胃もたれしてるし!
「いえ・・・あの・・・今日はもう・・・・」
「遠慮するな!今日はおまえのための宴なんだから!」
社長も上機嫌で結構酔っている。
・・お茶漬けなら・・なんとか入るかな・・・・
「じゃぁ・・・せっかくなので・・・・」
「よし!行くぞ!」
社長は席を立った。
オレと竹田さんも慌てて立ち上がった。
と、同時に・・・
「お待たせしました~」
ニコニコして小走りでハルが社長の元へやってきた。