初めての花火
初めての花火
毎年行われる近くの神社の花火大会。
いつも隣には優衣とか他の友達がいて、5年前まではお兄ちゃんがいた。
お兄ちゃんといつも来ていたから、毎年のように“仲の良い兄妹だね”って言われるのが、
妙に恥ずかしかったけどとても嬉しかったりしたのが懐かしい。
そして今。私の隣にいるのは……。
「着る物が変わると印象も変わるんだな」
今は青い瞳の最愛の……人ではなく死神。花火を見た事がないと言うから、私が誘ったのだ。
藍色の生地に桜の柄が入った浴衣を着た私を彼、ヒイラギが不思議そうに見る。
「に、似合う……? 変じゃない?」
「変だ。お前がお前じゃないみたいでな」
折角気合い入れて来たんだけどな。本当にヒイラギは何処までも失礼な男だ。
いつも隣には優衣とか他の友達がいて、5年前まではお兄ちゃんがいた。
お兄ちゃんといつも来ていたから、毎年のように“仲の良い兄妹だね”って言われるのが、
妙に恥ずかしかったけどとても嬉しかったりしたのが懐かしい。
そして今。私の隣にいるのは……。
「着る物が変わると印象も変わるんだな」
今は青い瞳の最愛の……人ではなく死神。花火を見た事がないと言うから、私が誘ったのだ。
藍色の生地に桜の柄が入った浴衣を着た私を彼、ヒイラギが不思議そうに見る。
「に、似合う……? 変じゃない?」
「変だ。お前がお前じゃないみたいでな」
折角気合い入れて来たんだけどな。本当にヒイラギは何処までも失礼な男だ。
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